昔話

ホームズ涙目 ~ ワトスン君、説明してくれないか? ~ … - 人力検索はてな
昔、東京都工業水道の自動検針システムの終焉に立ち会ったことがあります。
普段は、電話工事の立ち合い、新規電話番号の登録などで、週2日位外出していたほか、データ収集用端末を受託業者の事務所に移設したり、端末の撤去、HDDの破壊までを行いました。

電話交換機の機能として、ノーリンギング通信サービスというものがあり、それを使ったシステムでした。

電気、ガス、水道の事業者の検針センタなどから、家庭などの加入電話回線を利用して電話機のベルを鳴らすことなく、各メーターの検針などができるサービスです。

交換機経由で、メーターに電話をかけるイメージですが、当時から対応交換機が少なく将来のないシステムでした。
検針を民間委託することになり、一年ほどそちらで使われていましたが、目視検針の困難な場所には、PHSを使った検針を行うなどの技術的めど*1も立ち、撤退しました。

そもそも、工業水道というのが、井戸水のくみ上げで地盤沈下がおきた東京の歴史から発生したもので、上水道や下水道と間違われやすい、マイナーなお仕事でした。更に、工事に立ち会っているのでNTTの人と間違われたり、NTTの工事がざっくりした時間帯しか指定できないので、待ちぼうけが多かったりで、自分が何屋さんなのか、自分を顧みる時間の多いお仕事でした。